すなばあそび。

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FUSION IP-Phone SMARTと050plusを比較してみた。(そのいち)

スマホ向け月額基本料0円のIP電話サービスIP-Phone SMARTに公式アプリ「SMARTalk」登場!

いやー、正式サービス化、おめでとうございます。ってもう一ヶ月位前の話ですね・・・orz

両方持ってるσ(^_^がきましたよ。

いまさら感があるけど、まとめるの時間かかったのでしょーがない。
注:以下、冷静に両者を比較してみるつもりですが、多少の偏りが出ることは否めません。また、本考察は完全に個人の見解であることを明言しておきます。

FUSION IP-Phone SMARTと050plusってナニ?

こんなところで話題になったりしてました。

ドコモの株主総会が大喜利になっている件 - Togetter


簡単に言うと、スマホアプリで電話ができるサービスです。このサービスでの通話は、携帯キャリアの提供する音声通話ではなく、パケット通信で行います。
アプリで通話ができるものは数多く存在しますが、この二つは固定電話や携帯電話、国際電話等に接続可能な電話番号を持てることが一番の特徴。
ということで、引用のようなフィーチャーフォンのサービスを代替するような使い方もできるわけです。マニアックですね。

とりあえず比較してみる

どちらを選ぶ?のポイントになりそうなところを考察なぞ入れてみます。

比較項目 FUSION IP-Phone SMART 050plus
対応端末 スマホ・タブレット(iOS/Android)、PC(RFC3261[SIP]に対応したアプリケーション) iPhoneAndroidiPod touchiPad、WindowsPC
料金 月額料金 月額基本料 0円 315円(税込)
[ユニバーサルサービス料] 0円 3円
通話料金 同一サービスへの発信 無料 無料
提携サービスへの発信 無料 無料
国内一般加入電話への発信 8.4円/30秒(税込) 8.4円/180秒(税込)
携帯電話への発信 8.4円/30秒(税込) 16.8円/60秒(税込)
PHSへの発信 8.4円/30秒(税込) 10.5円/通話 + 10.5円/60秒
国際電話 8円/30秒(非課税) 発信先国による(非課税)
機能 通話 かけられない番号 1XY特番(3ケタ特番)・・・110/119/117等、0AB0特番・・・0120/0800/0570等 1XY特番(3ケタ特番)・・・110/119/117等、0AB0特番・・・0120/0800/0570等(繋がる場合もある、らしい。)
国際電話 32の国と地域への発信可能 http://www.fusioncom.co.jp/kojin/smart/kokusai/ 約230の国と地域、衛星電話への発信可能 http://www.ocn.ne.jp/voip/phone/service4/
通話無料となる提携サービス 下記事業者が提供する050番号を使うサービス 東北インテリジェント通信株式会社 中部テレコミュニケーション株式会社 株式会社ケイ・オプティコム 株式会社STNet 株式会社エネルギア・コミュニケーションズ 九州通信ネットワーク株式会社 NTT-PC 下記VoIP基盤ネットワーク提供事業者が提供する050番号を使うサービス NTTコミュニケーションズ株式会社 株式会社NTTぷらら 株式会社エヌ・ティ・ティエムイー (上記を利用してサービス提供している事業者は260)
留守番 料金 無料 *発信者は通話料負担が必要 無料 *発信者は通話料負担が必要
蓄積件数 10件 20件
蓄積件数超過時 BT(話中音[ツー・ツー]) BT(話中音[ツー・ツー])
録音時間 60秒[明記なし] 90秒
保存期間 7日間 *メール送信後、即削除することも可能 7日間
呼出条件 無応答(呼出はしている)秒数指定 未レジスタ(アプリ未起動、パケット通信不可状態) Smartでの通話中 レジスタ(アプリ未起動、パケット通信不可状態) 050plusおよび携帯電話での通話中
応答ガイダンス[固定メッセージ] 『電話にでることができません。ピーっとなりましたら、お名前とご用件をお話ください』 『ただいま、電話にでることができません。発信音の後に、お名前とご用件をお話ください。終わりましたら、シャープを押してください。』
応答ガイダンス[オリジナル] 不可 180秒以内で吹き込み可能 *固定電話等から設定することもできる
着信メール通知 対応 対応
留守電メール通知 対応 対応
転送 料金 無料 *転送先への通話は転送者(Smartの契約者)負担 非対応
無条件転送 対応 非対応
無応答転送 対応 *無応答秒数指定も可能 非対応
話中時転送 対応[無応答転送に含まれる] 非対応
保留転送 非対応 非対応
選択転送 非対応 非対応
メッセージ 非対応 対応
フォトトーク 非対応 対応

対応端末について

FUSION IP-Phone SMARTは、正式サービス化に伴い専用アプリケーション(今のところiOS版だけ、Androidも出す予定)が出てきましたが、βサービス時からSIPプロトコル(RFC3261)を解釈可能なアプリケーションであれば使える、と謳ってきました。接続に必要な情報であるSIPサーバアドレス等を開示しているので、SIP対応アプリであれば基本使える可能性がある、というところがポイントです。
固定電話化することすらできるので、遊びの幅は広いです。
対称的に050plusは専用アプリケーション以外での動作を認めていません。ただ、対応している端末は明記しています。iPhone/iPad/iPodはあるけどMacは現状対応していない(Windowsはあるのにね!)のがちょっと残念なところです。

あ、ちなみにσ(^_^はAndroidユーザなのでiOSの話はできません。なので、FUSION IP-Phone SMARTの専用アプリの使用感はコメントできません。

月額料金について

月額基本料、ユニバーサルサービス料無料の点で、ナニも考えずにとりあえず申し込んでおけ!と言えるFUSION IP-Phone SMART。これは大きいと思います。
050plusを選ぶか?の判断は、この月額料318.15円(税込)のビハインドを取り返せるだけのコストメリットもしくは機能的メリットが必要になりますよね。
どちらが得なの?の考え方は後のエントリでしたいと思いますが、本エントリ内でも大まかな考え方は示したいと思います。

ちなみに「ユニバーサルサービス料」ですが、変動値となります。

なお、負担事業者が負担する負担金について、これを負担事業者が直接負担するか、利用者に負担を求めるかという点については、各事業者の経営判断にゆだねられていますが、負担事業者の多くが、その負担を「ユニバーサルサービス料」として利用者に転嫁しています。

総務省|ユニバーサルサービス制度

2013年7月現在は3.15円(税込)です。転嫁しないFUSIONさんパねぇす。

通話料金について

比較表を見ると『あんまり変わらないかな?』と思ってしまうかもしれませんが、意外と差があります。
まずは「課金単位」の違い。
国内一般加入電話(03~とか045~で始まる番号)への通話はどちらも8.4円(税込)ですが、FUSION IP-Phone SMARTは30秒で8.4円、050plusは180秒で8.4円ですから、「180秒話した場合」6倍の料金差があることになります。
じゃあ050plusの方が通話料安いんだね!と言いたいところですが、毎回3分話すことなんてまずないので、ご自身の電話の使い方と相談です。
ごくごく単純な例で言うと、「国内一般加入電話番号に連続23分以上の通話をする場合は050plusの方が(基本料ビハインドを含めて)得」です。

携帯電話への通話についても同様です。
次に「発信可能国」の違い。
FUSION IP-Phone SMARTは料金設定の絡みからと推察しますが、発信可能国が絞られています。ただ、その料金は格段に安く、アメリカ(国番号1)以外は050plusより安い設定です。
よって、「FUSION IP-Phone SMARTの発信可能国で、アメリカ以外にかけるならFUSION IP-Phone SMARTを選ぶのが得」です。

通話無料となる提携サービスについて

頻繁に電話をかける相手が無料通話対象であれば、通話料は劇的に下げられます。
FUSION IP-Phone SMARTは、はいわゆる「電力系通信事業者」の提供する050番号を用いるサービスへの通話が無料、050plusはNTTコミュニケーションズグループの提供する050番号を用いるサービスへの通話が無料となります。
無料となる番号は050の後ろの4桁(CDEF帯、なんて言い方をします)で判別が可能ですが、イチイチ覚えてられませんから、頻繁にかける相手だけ有料なのか無料なのか確認しておけば良いでしょう。
ちなみに050plusであれば、ダイヤル時に無料通話となる場合は分かるようになっています。多分FUSION IP-Phone SMARTの専用アプリは分かるようになっているのでは(と思います)。

留守番電話機能について

ほとんど同じスペックなんですが、FUSION IP-Phone SMARTは録音された留守電メッセージをメールで送信後、即削除する(メッセージセンタに録音データを保持しない)オプションがあります。
使い方に大きく左右されるところですが、普段はアプリを立ち上げず、録音メッセージを聞いて折り返す使い方(携帯電話番号を教えたくない相手、ネットショップの申し込みだったり、あんまり親しくないヒトと連絡を取るために電話番号を教えないといけない、とか・・・)では、録音メッセージが溜まる可能性があります。
メッセージ蓄積の限界数に達してしまうと、それ以上の録音はできずに話中となってしまうので、連絡が取れない状態になってしまいます。
次に応答ガイダンスですが、050plusでは定型の留守電メッセージに替えて、録音したメッセージを発信者に聞かせることが可能です。掲示板的な使い方(「旅行中なので~日までご連絡できません」とか)ができます。

転送機能について

FUSION IP-Phone SMARTのみ対応です。
最初に説明した通り、通話は、携帯キャリアの提供する音声通話ではなく、パケット通信であるため、場合によっては通話にならない事もあります。そもそもアプリを立ち上げていても着信できない可能性もあるので、そういった場合でも着信しなきゃいけないケースでは有用です。
が、安定した通話が必要なヒトには携帯電話番号も教えておくのが無難です。なんせ「転送通話料は転送したヒトが払う」なので。モッタナイ。
個人的にはあんまりメリットを感じません。

次回は「じゃあどっち選べばいいのよ!?」をその方法含めてお伝えしたいと思いますが需要あんのかこんなん。

ではー。